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忘れ物とワーキングメモリ【吹田市放課後等デイサービス】
こんにちは、吹田市放課後等デイサービス こどもプラス大阪 吹田教室です。
保護者様からよく耳にする悩み事の一つに、
「忘れ物がとっても多いんです」というものがあります。
発達が気になるお子さん(発達障がい・グレーゾーン)の中には、
何度言われても同じものを忘れてしまったり、宿題をするのを忘れてしまったり、
お友達との約束や係の仕事…
はたまた一番残念な忘れ物は宿題をやったのに宿題を持っていくのを忘れてしまった!など…
忘れ物をしないことの方が珍しい!なんてお子さんも中にはいるみたいです。
発達が気になるお子さんはどうして忘れ物をするの?
こうした忘れ物が多いお子さんの特徴の一つに、
連絡帳をきちんと記入していないパターンがあります。
そもそも連絡帳を忘れてしまっている!なんてこともありますし、
連絡帳をきちんと書くようにしてもその連絡帳を確認する事を忘れてしまうお子さんもいるので、
そもそも連絡帳の意味がないですよね。
また、持ち物に関しては自分の物であることすら忘れてしまって、
忘れてきたり失くしてきたりするお子さんもいらっしゃるようです。
忘れ物が多いのならば、その都度買ってあげればいいと思うかもしれません。
忘れ物の中には「人との約束を忘れてしまう」といったケースもあります。
この場合ですと、お友達とせっかく遊ぶ約束をしたのに、
その会話自体を忘れてしまって、対人関係でのトラブルの原因となってしまう事もしばしば…
コミュニケーションに対して課題を抱えているお子さんも少なくはないと思います。
このような事態の原因の一つに「ワーキングメモリの弱さ」が関係しているのです。
ワーキングメモリとADHD
ワーキングメモリとは、短期記憶と呼ばれるものです。
脳の中で得た情報を一時期メモをし、情報を整理し、必要な時にその情報を引き出し、必要でなくなれば忘れていく。
その働きを担ってくれているのです。
しかしながら個人によってそのワーキングメモリの器の大きさというものは変わってくるものなのです。
ADHDなどの発達が気になるお子さんの大半はこのワーキングメモリの弱さにひっかかりを感じているようです。
発達障がいのお子さんとよくある誤解と対処法
短期記憶力が弱いお子さんたち、それでも周りはそう思ってはくれません。
よくある誤解によってお子さんたちの自尊心が傷ついているという事も知っておいてください。
・反抗心から指示を聞いていない
・周りを困らせようとわざと忘れたふりをしている
・不真面目からわざと忘れている
↓
記憶力が弱いからこそ起こっていることです。
生まれつきのものなので、記憶力を鍛える事はできません。
補う方法を見つけていくことが大事なのです。
↓
・本人の記憶力に頼らずとも覚えておける方法や思い出す事のできる方法を探す。
(メモを取るなど)
・周りの人間に「忘れていない?」と確認をしてもらう
・予備を準備する(忘れてしまった時の為に)、持ち帰ったり持ち出したりせずともよい工夫を行う
・何か指示を出す時は「一度に一つ」を心掛け本人の焦りや混乱、情報の忘却を防ぐ
このように環境を整える事、習慣づけを行う事で短期記憶の弱さは補う事ができます!
反省させるだけ、は逆効果!
「どうして忘れたの?」「話は聞いていた?」
叱るだけ、反省させるだけは逆効果です。
また忘れた回数を明確にしたりして本人に意識させようとする事も、
本人の自尊感情を傷つけてしまうだけです。
これらは自己肯定する気持ちを一気になくさせてしまうだけで、
忘れ物を減らす事への効果は期待できません。
不真面目でもないし、話を聞いていないわけでもないので、
ともに寄り添い一緒に忘れ物をなくしていく工夫を行う、習慣づけをするという事が大事なのです。
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