「体育」嫌いは感覚統合で克服しよう!【吹田市放課後等デイサービス】
こんにちは、こどもプラス大阪吹田教室です。
秋の運動会も終わりましたね。
運動会の練習が終わり、また平常の授業に戻り少し経ちました。
それがまたいい切り替わりや刺激となり以前よりスムーズに進んているご家庭もあるでしょう。
せっかく練習のある日々に慣れていたのに、また環境が変わり様々な困難を抱え悩んでいるご家庭もあるでしょう。
後者であれば、学校から帰ってきたお子さんの表情が気になるのではないでしょうか?
国語、算数、せいかつ、ずこう、体育…
様々な授業があり、45分間もの長い時間座って集中するというのは、
発達が気になるお子さんにとっては難しい事です。
大人でも45分間集中するのは中々大変ですからね…。
そんな様々な授業がある小学校。
その授業の中でも特にこどもプラス大阪の教室に通っていただいている利用者さんの中で、
悩みを抱えている方が多いのが体育の授業です。
・「先生の真似ができないんです」
・「体育が嫌いで体育のある日は行き渋りがあるんです」
・「体の使い方が周りの子と違うんです」
など、それぞれ悩みのポイントや種類は違います。
もちろん、同じように理由もそれぞれ違います。
まずは何故そのようになるのかを考えていきましょう。
原因はミラーニューロン?ワーキングメモリ?
体育が嫌い、運動が嫌い!なんていう子も何もまったく理由がなく嫌いだと言っているわけではありません。
そこには必ず理由があるものです。
まずはしっかりとその理由を突き止めましょう。
・ボールを使った運動が苦手
①ボールを目で追えず取り損ねる・蹴り損ねる
位置関係を把握する空間認知能力、
この場合は得に視覚認知能力が弱い為、
ボールとの距離感をうまく掴めないのです。
しっかりと見る力が育っていないと、どうしても取り損ねたり・蹴り損ねたりします。
また恐怖心から途中で目を閉じてしまい、中々上手にキャッチできない子もいます。
②恐怖心がある
平衡感覚が弱く、距離感がつかめない為に迫ってくるボールに対して
恐怖心を覚えやすい傾向にあります。
またボールがぶつかってしまった時に痛かった経験等から、
ボールを扱う事自体を避けるようになってしまいます。
③遠くに投げる事ができない・蹴る事ができない
苦手意識がとても強かったり、周りからからかわれた経験があると、
ボールを使った遊びに入ろうとしなくなってしまいます。
・走るのが苦手
①バランスが崩れて上手に走れない
平衡感覚が弱いと片足で立つ際に中々安定しません。
また、走る時にはどうしても片足になってしまう為、結果まっすぐ走る事が困難になります。
また着地の瞬間にきちんと足首等を使っていないとバランスを崩してしまいやすい傾向にあります。
ボディイメージの弱さから体に変な力が入ってしまうのも原因の一つです。
②障害物に気付かず躓いてしまう
ADHDに限らず、注意力散漫な特性がある子は少なくありません。
前を見て走る事ができていない子もいます。
また視覚や平衡感覚の弱さから空間認知能力が弱く、
物との距離感が中々つかめない傾向にもあるようです。
③よく転んでしまう
バランスの悪さや前を見る事が中々できていないと、よくこけてしまいます。
こけてしまった際に大きな怪我につながる恐れもあります。
また一度でもそういった恐怖心が芽生えると走る事から逃げるようになります。
④様々な走り方ができない
まっすぐ走る事はできても、蛇行走行やスキップが苦手な上に
ワーキングメモリなどの記憶力の弱さからルールを中々覚えている事ができず、
鬼ごっこ等の走る集団遊びに入れないといった場合もあります。
・人の動きを真似する事が苦手
①相手の動きを見て真似る事ができない
ミラーニューロンの働きが弱い為に見て覚える、見て学ぶが難しく、
指示通りに動く事ができない。
②動きは理解していても模倣して動く事ができない
固有感覚が弱く、ボディイメージが形成されていない為に
筋肉や骨を動かす際にうまく調整できずに、
体をどう使っていいのかがわかりにくく、
ダンス等を模倣する事ができない。
解決の糸口は感覚統合と運動連鎖です!
・まずは感覚統合を!
第一に大切なのが感覚統合で基礎を築く事です。
基礎がしっかりとしていないと、第2、第3の発達が次々と遅れてしまい、
学習面や運動面だけでなく生活面にも影響が出るというのが感覚統合の考え方です。
基礎感覚である視覚・聴覚・触覚・平衡感覚・固有感覚・前庭感覚を養う事により、
ボディイメージや空間認知能力が形成されていくのです。
・運動連鎖をスムーズに!
ボールを投げる、蹴る、といった動作が苦手な子は運動連鎖がスムーズにいっていない事が多いです。
運動連鎖とはその動作に対して決まっているパターンの動きを体が行う事を言います。
この一つ一つの動きをかみ砕いてシンプルにまとめる事により、スムーズになります。
投げるという動作で大切な事は、重心移動です。
お相撲さんのしこふみをしながら、「どす」で振りかぶって「こい!」で投げる、
等こども達がイメージをつかみやすいようにかみ砕く事で、運動連鎖をつかみやすくなります。
・到達目標を下げる
「転がしたボールを受ける」等本人にあったレベルに合わせてスモールステップで、レベルをあげていきましょう。
できない事を無理に押し付けるのではなくて、できるを増やしてあげると自信につながります。
最初はうちの教室にきても運動遊びに中々参加しようとしない子もいます。
教室に慣れてきて「こどもプラス大阪なら運動に参加できる」になり、
それが自信につながって長い時間をかけてやっと、
学校に授業にも参加できるようになった子もいます。
「運動嫌い」になるのは一瞬ですが、苦手や嫌いを克服するのは、時間がかかる物なのです。
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