アスペルガー症候群の治療とその後 (吹田市放課後等デイサービス)
アスペルガー症候群とは?
アスペルガー症候群は自閉症スペクトラムに含まれる障がいの一種で自閉症と違い言葉や知的な発達の遅れは見られません
アスペルガー症候群の子供は言葉が達者で話し好きだったりするのでコミュニケーション能力は問題ないと思いがちです
しかし実際は場面や相手の気持ちを気にせずに自分の話を一方的にしたり相手を傷つけるような言葉を言ってしまったりしてしまいます
その為、他人とのコミュニケーションが難しいという特徴があります
また自閉症と同じように特定の対象にのみ強いこだわりを見せるなどといった事も見られます
こういった理由から診断が難しく症名が決まるまでに時間が掛かる事も少なくありません
アスペルガー症候群の特徴
・融通が利かない
他人の言葉をそのままの意味でしか受け取れず、思った事を相手がどう思うかを考えずにそのまま口に出してしまい不快にさせてしまう事があります
その際でもなぜ相手が起こったのかを理解できずに悩んでしまうこともあるためコミュニケーションの取り方を練習するなど支援が必要になってきます
・顔の表情が読めない
その原因はアスペルガー症候群の人は顔のパーツには着目するものの、それらを組み合わせて表される表情を読み取り、その人がどんな気持ちでいるかを想像することが困難であることが原因にあります
・こだわりが強い
自分のやり方に強いこだわりを持っておりそのやり方と違うやり方をしなければいけない時は不安になり、時にはパニックになることもあります
パニックになった時には大声で泣いたり、物を投げたり、走って逃げだしたりといったり他者に八つ当たりをしたりしてしまうこともあります
・運動が苦手
アスペルガー症候群の子供は視覚や聴覚、触覚によって得られた知覚情報を脳内でうまく整理することができずに自分の動きを把握できないのではと言われています
・知覚過敏がある
大きな音や甲高い声、特定の音を苦手とする聴覚過敏や気に入った肌触りの服しか着なかったり粘土などの感触が気持ち悪くて触れないなどの触覚過敏も見られます
・時間の流れが理解できない
時間というものは過去と未来と現在がつながって出来ているというものを理解できていない事があります
一ヵ月や一年前などの昔の記憶が鮮明に残っていてある瞬間に目の前に起こったことのように蘇ってくることがあり、それが原因で突然パニックを起こしてしまう子供もいます
アスペルガー症候群の療育とその後
・社会的技能を身に着ける
アスペルガー症候群の子供は知能や言葉に遅れがない為。周りからはなかなか気づかれません
しかし社会に出ると人の気持ちをくみ取ったり場の空気を読んだりすることが必要になってきますがそれが出来ないことで挫折をした、無気力になったり二次的な精神障害を引き起こすこともあります
そうなる前に、どういう言葉だと人を不快にさせるのか、どの場面でどういう対応をしたらいいのか、という事を子供のうちから一つ一つ身に着けて行き社会性を身に着け社会生活を出来る様にしていくことが大切になります