自閉症の治療とその後 (吹田市放課後等デイサービス)
自閉症は周囲の接し方や社会的技能のトレーニングをすることで改善することができます
そしてその治療の一番重要なのは「療育」です
自閉症の子供の脳機能を薬などで他の子供と同じように動かすことはできませんが、逆に同じように動かすことのできる部分もいっぱいあります
その機能を伸ばしてあげてうまく動かない部分の脳機能を補う事ができれば、今までは出来なかった事が出来る様になったりします
このようにして、生活上適切な行動を取れるように教育的な援助を行う事を「療育」(治療教育)と呼びます
自閉症の治療はこの療育が中心になっていきますが訓練や指導によって子供の行動を変えていくものになるため、根気よく続けていくことで社会への適応力を付けることが目的となります
社会適応力を付ける
自閉症は生まれつき脳機能がうまく働かない部分があり不適応行動を取ってしまう事がありますが、それをしかたないとずっとそのままにしていると将来大人になり社会に出た時にその本人が困難に陥ってしまいます
ですから「苦手だからと言ってそのままにしておく」のではなくてできる範囲内で他人とのコミュニケーションを取ったり、その場に適した行動をできるようにしていくのが望ましいことです
療育の方法としてここでは3つ挙げさせてもらいます
●行動療法
不適応行動(好ましくない行動)やパニック等が現れた時には無視をしたりし評価せず、適応行動(好ましい行動)が現れた時には褒めて子供が正しい行動を取れるように導いていく方法
行動療法のポイント
・問題行動に対し怒ったり、罰を与えたりしない
・問題行動の原因がわかっている場合は、その原因を取り除く
・ほめたり、ごほうびを与える場合は「ほめられた」としっかりわかるような方法で行う
特徴
・行動一つ一つに働きかける治療法なので成果が形になって現れやすい
・自傷行為やパニックなどの問題行動を減らすのに有効
・個々の行動に対応させる治療法なので他の問題行動への適応が出来ない
●構造化
情報の取捨選択がうまくできない子どもに必要な情報だけに注意が向くように、不要な情報を遮断する環境を作る方法
構造化の方法
「空間の構造化」
・部屋ごと、場所ごと、机ごとに行う作業などを決める
(この机は食事をする机、あの机は勉強をする机、等)
・集中出来る様に他の刺激を排除する
(他のものが見えない様についたてをしたり、周囲の音が聞こえないようにテレビの音を消したり等)
「時間の構造化」
・スケジュール表を作り、1日、1週間単位でのやることなどを決める
「手順の構造化」
・課題や作業などをする時には細分化し、一つのステップが終わってから次に進める様にしていく
(段階ごとに何をやるのか示してあげるようにする)
・やり終えた課題が目に見えて確認出来る様にしてあげる
(出来たプリントを積み上げていく、シールを貼ってあげる等)
●感覚統合訓練
感覚統合とは・・・
音や匂い、光、皮膚への刺激等、五感で受けた刺激を認識し、どのように反応し、行動すればいいのかを支持する脳の働き
この感覚統合の働きが不十分な場合
・感覚過敏や感覚鈍麻が起こる
・落ち着きがなくなる
・運動や動作が不器用になったり言葉の発達が遅れる
といった障がいが起こってしまいます
感覚統合訓練の方法
・折り紙やあやとりなどの手指の細かな動きや目と手を同時に動かすような遊び
・音楽に合わせて体を動かす遊び
・ボール遊びや自転車などの全身を使った協調運動
感覚統合訓練のポイント
・失敗を出来るだけ経験させない
・出来たという達成感を味わわせるため、低いハードルから始める
・成功したときは思いっきり褒めて意欲を引き出す
自閉症は脳の障がいですが医学では治療をすることはできません
ですが、こういった「療育」を行う事で不適応行動や認知の困難は改善されていきます
そうした対応を長期にわたりおこなうことで苦手だった事が出来る様になったり人とのコミュニケーションも改善されていきます
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